スイングスピードの上げ方

スイングスピードの上げ方

スイングスピードがアップすれば、
●打球の飛距離が伸びる
●ボールを見る時間が長くなり、ミート力が上がる
●打球が強くなるので、野手の間を抜きやすい
と言ったように、バッティングの上達を目指すならスイングスピードのアップが不可欠です。

プロ野球選手でも、ホームランバッターというのは平均以上にスイングスピードが速いものです。
なので、ここではスイングスピードを上げる方法を紹介したいと思います。

バットに慣れる
スイングスピードは、筋肉モリモリの人がバットを振っても、必ずしも速いと言うことはありません。
それよりも、昔は野球をやっていたけど今は何も運動をしていないと言う人の方が、スイングスピードが速かったりします。
これは、筋肉とスイングスピードには直接の関係がないことを意味します。

誤解されるといけないので断っておきますが、筋肉が必要ないと言うことではありません。
例えば、９００ｇのバットを振るのに、筋肉があるのと無いのとではバットの重さが違ってきます。
当然、力の強い人の方がバットを軽く持つことが出来ます。
だから、筋力は必要な要素です。
しかし、ここで言っているのは、筋肉よりも重要な事があると言う事です。

では、スイングスピードを上げるには何が必要なのでしょうか。
それは、バットに慣れることなのです。

バットは、グリップよりもヘッド部分の方が重い作りになっています。
で、スイングスピードが速いと言うのは、このヘッド部分がどれだけ速いかどうかを言います。
このバットで一番重たい部分を速く振るのに、筋力はそれ程関係ないのです。
それよりも重要なのが、バットの使い方を覚えることです。

ヘッドの重たいバットは、遠心力で自然とヘッドが速くなるようになっています。
だから、スイングの時に気を付けたいのが、”自然とヘッドが速くなるのを殺さない”ことなのです。
そのポイントとなるのが、バットを強く振らないことです。

バットを強く振ろうとすると、力が無駄に入ってしまいヘッドのスピードが落ちてしまいます。
そうではなく、ヘッドの重さを感じるように「バットを振るイメージからヘッドを速くするイメージ」に切り替えて振るのです。
そうすれば、ヘッドに自然と付いたスピードを殺すことなく振ることが出来るのです。

なので、スイングスピードを速くするには、バットの扱いに体で慣れて、ヘッドの重みを上手く利用することにあるのです。

マスコットバットを使う
マスコットバットを振った後に通常のバットを振れば、ずいぶん軽くなったように感じます。
それによって、スイングスピードも速くなったように感じますが、この方法での効果は一時的なものです。
通常のバットで何回かスイングを繰り返せば、スイングも元に戻ってしまいます。
だから、ネクストバッターズサークルでマスコットバットを使うのは効果がありますが、マスコットバットを使ったからと言ってスイングスピード自体が速くなるものではないと言う事です。

学校のテストで例えるなら、一夜漬けで勉強をするのに似ています。
一夜漬けでは少しの期間なら記憶として残りますが、知識として残ることがないのと同じです。
スイングスピードを上げるのも同じで、バットの使い方を覚えて体に染み込ませる必要があるのです。

マスコットバットも使い方によっては大変効果のあるものです。
気を付けたいポイントは、実力以上に重いバットを使わない事です。
あまりに重いマスコットバットではフォームを崩すことになります。

目安としては、通常使うバットよりも１００ｇほど重いバットにしておきます。
その位の重さなら、フォームを崩すこともないので、トレーニング効果はあります。

やっぱり素振り！
最後になりましたが、スイングスピードを上げるには日頃からの素振りが欠かせません。
素振りの効果には、
●フォームを固める
●スイングスピードを上げる
の二つがあります。

この２つの効果を高めるには、素振りのやり方が違います。
まず、フォーム固めの素振りは、バットは速く振らずに足の開きやバットの軌道など、細かく確認しながら振ります。

そして、スイングスピードを上げる素振りの仕方は、とにかくおもいっきりバットを振ります。
冒頭で、「ヘッドにスピードを付けるには、バットを強く振らないこと」と言いましたが、素振りではそんな事を考えず、とにかく強く振ることを考えます。
これは、「連続ティーバッティング」でも同等の効果が得られます。

意識しておきたいポイントは「どうしたらヘッドが速くなるだろう？」と言うことです。
ヘッドを速くする事を意識しながらバットを振ることで、体がバットの扱いを覚えていきます。