リードと帰塁の仕方
リードは相手ピッチャーにプレッシャーを与える大切な動作となります。
強いチームほどリード幅が大きく、走塁への積極性が現れているものです。
また、リードは相手にプレッシャーを与えるだけのものではありません。
少しでも次の塁に近づいておき、盗塁やバントあるいはヒッティングで進塁を助ける役目もあります。
ここでは、リードの取り方と帰塁の仕方について解説したいと思います。
リードは最低でも2.5歩~3歩は取るようにし、出来れば、3.5~4歩は取れるようにしたいものです。
足が遅いからといってリードを少なくするのは言い訳になります。
というのは、リードから帰塁の動作に関しては足の早い遅いは関係ないからです。
ただ、判断力は必要になります。
だから、足の遅い人でも判断力を身に付けて、できるだけ大きなリードを取るように心掛けましょう。
リードを取るのはサインを見終わって、相手ピッチャーがセットポジションに入ったあたりから始めます。
ピッチャーがセットポジションを取っていない時は、いつでも牽制を投げることができるので、セットポジションを取るあたりからリードを始める方が安全です。
リードの取り方は、左足を右足の後ろに回し、クロスステップでリード幅を広げていきます。
なぜ、このように左足を後ろにしながらリードをするのかには理由があります。
それは、左足を後ろにしている方が、帰塁が素早くできるからです。
仮に、カニ歩きのように右・左・右・・・とリードを取っていた場合、左足を進めた時に牽制を投げられたら、瞬時に帰塁の体勢を取るのが困難になります。
しかし、左足を後ろにしながらリードを取ると、仮に左足を進めた時に牽制が来ても、腰を回転させるだけで瞬時に帰塁の体勢をとる事ができるのです。
これが、リードを取る時のポイントになります。
次に、帰塁の仕方についてです。
帰塁を素早くする方法はただ一つ!手から帰ることです。
足から帰るのと、手から帰るのとでは、1歩分は違ってきます。
①重心を進塁方向と帰塁方向の5分の割合で構えます。
ランナーによっては、この時にリズムを取るために右足を小刻みに動かしたり、上半身を左右に揺らしたりしますが、それはどちらでも良いと思います。
自分のやりやすいようにすれば良いです。
②そして、「牽制がきた!」となったときに、低い姿勢を取って右足を踏み出します。
③後は、ベースの一番近いところを目掛けて帰塁をするだけです。
手から返るのが怖い人は、②のところで低い姿勢が作れていないからです。
②のところで低い姿勢が作れたら、後はスッと一塁ベースを目掛けて手を伸ばすだけです。
帰塁を上手くするには、このように手から帰ることです。
手から帰ることで早く帰塁できるだけでなく、相手のタッチをしにくくさせます。
リードは、ご存知のようにタッチプレーです。タッチが早いか遅いかで判定が下されます。
ここで足から帰塁をした場合、相手がタッチをする面積が大きくタッチがしやすくなります。
ところが、手から帰ると手の部分しかタッチをするところがないので、相手のタッチを避ける効果もあるのです。
リードでは、ぜひ手から帰るように練習をしましょう。
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