ピッチャーのクセの見つけ方
盗塁はいくら足の速い選手でも、スタートが遅れればアウトになってしまいます。
また、逆にいくら足が遅くてもピッチャーのモーションさえ盗めば、盗塁を成功させることが出来るのです。
つまり、盗塁とはスタートが上手く切れるかどうかに掛かっているのです。
スタートを上手く切るには、ピッチャーのモーションを盗むことです。
どんなピッチャーでも、クセの一つや二つはあるものです。
強いチームのピッチャーになれば、クセが出ないように修正したり、逆にクセを上手く利用してランナーを引っ掛けたりしますが、週末に活動を主にする草野球では、そこまでなかなか出来ません。
だから、試合では相手ピッチャーの牽制のクセを見抜くように心掛けましょう。
ピッチャーのクセが分かれば、俄然盗塁の成功率はアップします。
さて、そんなピッチャーのモーションですが、見ぬくコツがいくつかあります。
モーションを盗むコツや盗塁で見ておく点について紹介したいと思います。
軸足に注目
ピッチャーは軸足をプレートに掛けた状態から投げ、プレートに足を掛けている間は動きが制限されます。
牽制を投げるにも、プレートに足を掛けたまま投げることも出来ますが、大概はプレートから足を外した状態で牽制に入ります。(参照:牽制の投げ方とボーク)
なので、このプレートに掛けた足を見ておけば牽制かどうかが判断できます。
これが初歩的な、モーションの盗み方です。
牽制の回数をチェック
牽制を何球投げたら投球するというように、牽制の回数に一定のクセがあるピッチャーがいます。
このクセは、牽制はただの見せかけでバッターとの勝負に重点をおいている時によく見られます。
顔の動かし方
顔が左右に動くと牽制を投げるとか、上下に動くと牽制はないとかというように、顔の動きにクセがでるピッチャーがいます。
右ピッチャーだと、1塁への牽制は背中越しになり、当然ながら顔を左右に動かした方が見やすいです。
だから、牽制を投げたい時に顔が左右に動くクセが出たりします。
肩の開きを見る
右ピッチャーの場合、左肩が3塁の方向に入った状態から牽制に入るとボークになります。
だから、左肩が内側に入ると牽制はないと言う事です。
しかし、この肩の入り方は審判が判断をするので、肩が入ったと自分では思っても審判によってはボークにならないことがあります。
だから、何球か牽制を投げさせ、気になれば審判に「今のはボークではないか?」とアピールをするのも一つの方法です。
グローブの位置
セットポジションで構えるグローブの位置を確認します。
牽制を投げるには、セットポジションの位置が高い方が投げやすくなります。
おヘソの辺りで構えた時は投球で、胸の辺りで構えた時は牽制というようなクセが出るピッチャーがいます。
この場合は、ランナーを見て牽制を入れるのではなく、予め牽制を投げようとしている時に見られます。
以上これらは、ほんの一例ですが試合でこのポイントをチャックしておくと、当てはまるピッチャーがいるかもしれません。
冒頭でも言いましたが、どんなピッチャーでもクセの一つや二つはあるものです。
絶えずベンチからピッチャーを観察することも、勝利には必要なことです。
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