キャッチャーのサインの出し方
サインは、ピッチャーとキャッチャーの意思疎通ですが、何もバッテリー間だけのサインではありません。
キャッチャーの出すサインによって、野手は守備位置を1球ごとに変更します。
その為、キャッチャーはサインをピッチャーだけに分かるように出すのではなく、その他の野手、特に内野手に分かるように大きく出す事が大事なのです。
”特に内野手”と言いましたが、外野手もキャッチャーのサインによって守備位置を変更します。
しかし、外野となると流石にキャッチャーのサインは見えません。
そこで、内野手がサインを中継して外野手に伝えるのです。
その中継役となるのが、セカンドとショートです。
セカンドとショートが腰の裏でキャッチャーのサインを外野手に伝えます。
なので、キャッチャーのサインは内野手までしっかり見えるように出すことが大事なのです。
しかし、余り大きくやり過ぎると、今度は相手チームにまでサインを見破られてしまいます。
だから、ほどほどの大きさと言うことになります。
ではサインの出し方を見てみましょう。
図のように、サインを出す時は左足(左膝下)にミットを持ってきます。
これは、思いも寄らないことかもしれませんが、3塁ランナーコーチからよく見えるからです。
それを防ぐために、ミットで3塁ランナーコーチの視線を防ぐのです。
そして、股をあまり大きく開けないようにします。
股が大きく開いていると、相手ベンチから丸見えになります。
股が開かないように、両膝の間隔を狭めます。
次に、これは大事な部分ですが、サインを出す時に手が股間から下に出ないように注意します。
これは結構、初心者の方がやってしまうのですが、股間よりも下でサインを出すと、これもまた相手から丸見えになってしまいます。
ピッチャーや野手には分り易いように指を大きく使って出しますが、相手チームに見破られないようにすることが、キャッチャーのサインを出す時に注意したいポイントになります。
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